TOEFLとの違いは?

IELTSとTOEFLは、どちらも英語能力を客観的に評価する試験です。
IELTSがTOEFLと大きく異なるのは、Listening分野における音声です。
Listening試験では、試験場に設置されているスピーカーからネイティブスピーカーが問題を出し、耳で聞いて問題を解くことになります。
このネイティブスピーカーが、TOEFLではアメリカのアクセントなのに対してIELTSではイギリスアクセントが多い他、英語圏の複数国のアクセントが採用されているという点が特徴です。
アメリカ英語にしか慣れていない人にとっては、IELTSのListening分野は解きづらいと感じるかもしれません。

留学時にIELTSとTOEFLどちらのスコアが求められるかは、大学によって異なります。
どちらでもOKという大学もありますが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどではIELTSのスコアが求められることが多いです。
一方、アメリカやカナダなどの北米でもIELTSスコアを受け入れる機関が増えていますが、北米では現在でもTOEFLが一般的となっています。

目標点数は国によって違うって本当?

IELTSのスコアは、バンドスコアと呼ばれています。
1.0が最低点、9.0が満点とし、その間は0.5刻みで採点される仕組みとなっています。
目標とする点数は、国によって異なるというより大学によって異なると言えます。
留学する大学ごとに最低必要なIELTSスコアが提示されているため、留学先を見つける際には自分のIELTSスコアと大学が受け入れている最低スコアを比較しながら、自分のレベルに合った留学先を見つけたいものです。

IELTSのスコアは、英検やTOEIC、またTOEFLなどとの比較対照できます。
例えば英検の中でも最高峰となる英検1級は、IELTSにすると7.0に該当します。
TOEICの中でも外資系企業への就職に必要だと言われている970点から990点程度の上位スコアは、IELTSでは7.5程度となります。

それでは、TOEFLはどのぐらいのIELTSスコアに該当するのでしょうか?
TOEFLスコアでは、120点が最高得点となりますが、これはIELTSスコアに換算するとIELTSの中でも満点の9.0となります。
ちなみにこれはネイティブスピーカーでも取得が難しいレベルで、超難関レベルです。

TOEFLでの100点台は、IELTSでは7.0程度となります。
またTOEFLの90点台はIELTS6.5程度、TOEFLの70点台はIELTS5.5程度となります。

イギリスへの留学では、大学への入学なら一般的に6.0以上のIELTSスコア、大学院へは6.5以上が必要です。
アメリカへの留学はイギリスよりも高い英語力が求められることが多く、学部への留学では6.5以上、大学院へは7.0以上が求められます。