大学院留学はどんな留学?

大学院留学とは、日本で大学を卒業した後の進路先を海外の大学院にするというタイプの留学です。
日本国内で大学の学部レベルを卒業していることが大前提となりますが、日本で専攻した分野の延長線上にある分野を留学先でも学ぶことが好ましいです。
もしも学部での専攻とは異なる専攻を希望する場合には、大学によっては受け入れ先が制限される可能性があります。

大学院留学においては、現地国の学生と同じように適性試験を受験し、大学院側が求める一定レベル以上のスコアを獲得しなければいけません。
例えばアメリカとカナダの場合にはGREと呼ばれている標準テストのスコアが必要ですし、MBAを目指す人ならGMATを受験しておかなければいけないでしょう。
またロースクールへの留学を希望している人は、LSATという指定された標準試験の受験が必要です。

大学院留学の魅力

大学院留学の魅力は、海外で専門的な分野について学べるという点があげられます。
日本の大学院と比較して資金が潤沢な海外の大学院では、研究のレベルやフレキシブルさが高いことも珍しくないでしょう。
やりたいことをのびのびと研究できるという点は、大学院留学の大きな魅力です。

また、大学院を卒業した後には現地で就職できるチャンスがあるという点も大学院留学の魅力と言えます。
現地での就職が確約されているわけではないものの、計画的な就活を行えば海外で働けるチャンスにもつながるでしょう。

大学院留学のメリットとデメリット

大学院留学のメリットは、学部留学と比較して費用面がリーズナブルな大学が多いという点があげられます。
目安となる費用はもちろん地域や大学によってケースバイケースですが、学費や滞在費、食費などを含めて年間300万円程度が目安となります。
しかも大学院留学は2年間なので、費用面の準備がしやすいという点もメリットと言えます。

卒業後の進路の選択肢が増えるという点もまた、大学院留学のメリットです。
現地国での就職はもちろんですが、グローバル企業への就職、もしくは日本の外資系での就職など、日本の大学院へ進学するよりも就職に関する選択肢は多くなるでしょう。

大学院留学ではデメリットもあります。
それは現地国の学生と同じ土俵で学ぶため、学力や英語力は高いレベルが求められるという点です。
学力や語学力に自身がない場合、大学側が提供している大学院現地準備のプログラムや英語コースを習得して、進学に供えるという方法もアリでしょう。

また、入学前のGREやGMAT、LSATなど試験結果次第では、希望する大学編の進学が難しいというデメリットもあります。
こうした試験は現地学生も同じテストを受けており、やはり言語面でのハンデは存在します。
どんなふうに準備をするかによっては、進学先の変更を余儀なくされるケースもあることは事前に理解しておきましょう。