ホストファミリーとうまくいかない!

留学先の生活手段として、寮やホテルに滞在するほか、各国の家庭にお世話になる、いわゆるホームステイは留学手段の主流の一つです。
現地の一般的な家庭にお世話になることで、生活すべてをその国の言語で過ごすことになるので、この手段を意欲的にとる留学生は少なくありません。

しかし、そんなお世話になる家庭、いわゆるホストファミリーとトラブルになってしまう留学生というのも、案外少なくありません。
トラブルとまではいかないものの、「うまくなじめない」「思っていた生活と違った」など、描いていた留学生活と違ってショックを受けたという悩みを抱く人も実は珍しくないのです。

ホームステイはゲストではない!

日本では、いわゆる「おもてなし文化」が根付いています。
友達が家に遊びに来た時でも、お菓子を用意したり飲み物を準備したり、喜んでもらえるように準備をする人は珍しくないのではないでしょうか。
そんな文化が根付いていると、自分がホームステイで海外のおうちにお世話になった際、そういったおもてなしをされないことにショックを受けるかもしれません。

ホームステイを始めた瞬間は、「お客様」だと錯覚するような歓迎を受けることも珍しくありません。
初めて会った時は、留学をする国の文化によってはハグをしてくれたり、自分がホームステイすることに対しストレートな歓迎の言葉をかけてもらうこともありえます。
しかし、ホームステイ先はあくまで留学生の受け入れを行っている外国のただの家庭であり、ホテルのような接客や、日本人が行うようなおもてなしをすることはその家庭にとって義務ではありません。
家族のような共同生活を営む一人としてホームに参加することがホストファミリー側の前提なため、「お客様」の態度でいるとトラブルのもとになってしまうでしょう。

悩んだ時の考え方・対処法について

「自分はゲストではない」と考えを改めたとしても、ホストファミリーとうまくいかない悩みは解消できないかもしれません。
例えば、「自分はゲストではなくファミリーの一員になったから、家事をしっかり手伝おう」と思っても、頼まれる家事が多すぎて勉強の時間が取れない、といったようなトラブルもあり得るからです。

ホストファミリーとうまくいかないと感じた時、対処法として一番有効なのは、やはり自分の考えをホストファミリーにしっかり伝えるというやり方です。
「頼まれる家事の量が多くてつらい」と思っていても、それを伝えずこなしてしまえば、ホストファミリー側は「つらいと思っている」ことを知れる手段がありません。
わがままかも、と躊躇ってしまう相談でも、言ってしまえば案外すんなりと受け入れてくれるものですから、まずはホストファミリーに自分の要望を伝えるところから始めてみましょう。