留学から帰ったきたら発症?逆ホームシックとは

留学をする人にとって、「ホームシック」は聞き馴染みのある言葉だと思います。
実家を出て一人で暮らす生活に対して寂しさや不安が募り、実家が恋しくなったり依存する気持ちが芽生えたりするメンタルを表す言葉です。
留学だけでなく、一人暮らしを始めた人にもよく使われる言葉ですので、大学生になって身をもって知ったという人もいるのではないでしょうか?

最近、そのホームシックをもじった「逆ホームシック」という言葉が流行り始めています。
文字通りホームシックの逆の現象で、「留学を終えたあと、留学時代が恋しくなる」メンタルの状況を指す言葉です。

逆ホームシックの特徴は大きな喪失感

逆ホームシックは、留学から帰ってきてすぐだけにとどまらず、帰ってきて生活が元の状態に落ち着いてきたときに発症するのも珍しくありません。
むしろ、生活が留学前に戻った時の方が逆ホームシックにかかる人の方が多いのではないでしょうか。

逆ホームシックの一番の特徴は、心にぽっかりと穴が開いてしまったように感じる喪失感です。
留学先で触れた豊かな自然、仲良くなれたホストファミリーや友人、異国の文化で毎日刺激されていた感性などを失うのですから、喪失感を抱くのは致し方ないことです。
留学していた日々が長ければ長いほど、この喪失感は大きいのではないでしょうか。
この喪失感のせいで、やらなければいけないことへのやる気がどうしても起きない、倦怠感があるといった場合は、逆ホームシックを疑ってメンタルケアを行うようにしましょう。

また、留学先では自由に振る舞えたのに、日本に戻ってきたら同じような振る舞いができなく窮屈に感じるという人もいます。
政治などの話題でもオープンに話す文化に慣れてしまったら、いわゆる日本で重要視される「空気を読む」という文化がつらく感じるケースです。
留学が楽しかった、充実していて自分を変化させたり成長させられた経験になったからこそ発生する症状ですので、まずは逆ホームシックになった自分を否定しないところから始めましょう。

逆ホームシックの対処法

留学先で何が楽しかったのか、自分にとって何が良かったのかを整理し、今それを恋しく思っているのはどうしてなのかを理解する、いわゆる自己分析を行いましょう。
客観視することで気持ちの整理がつきやすくなりますし、留学して得た経験を将来に活かしたいと改めて思える機会になり、前向きになれる可能性も高いです。

また、どれほど気分がのらなくても、意識してやるべきことに集中して取り組むのもおすすめです。
要するに、留学していた頃の思い出を振り返る時間を無理やり減らしてしまうのです。
1ヵ月近く逆ホームシックの症状に苦しんでいるのなら、カウンセリングなど他者の手を借りるのもおすすめです。