中学生でも留学は行える

留学と聞くと、一般的には大学生による留学を思い浮かべる人が多いと思います。
実際にボリュームゾーンは10代後半から20代と言われており、それ以外の年代になると若くても大人でも少数派になります。

しかし、中学や高校でも積極的に留学を支援している学校は珍しくありません。
夏休みや春休みを利用した数週間の短期留学や、数か月単位で留学を行う交換留学など、中学生でも行える留学がいくつかあるのです。
学校が留学制度を採用しているならそれを利用するのが一番手っ取り早いので、中学で留学をしたい・させたいと考えているなら、中学受験を考えるのも手段の一つです。

留学の目的は明確にしよう!

中学生が留学をする場合、短期であれば気軽に行えることがありますが、長期であれば難易度や利用できる制度が限られています。
そのため、「留学する目的」を明確にして、短期の留学で果たせるのか、長期の留学が必要なのか、長期留学が必要なら中学生のうちにしないといけないのか、などをまず考えましょう。

まず留学の目的が「子供の視野を広げたい」「刺激を受けさせたい」というのであれば、短期留学で十分でしょう。
現地の学校が開催しているサマースクールなどを利用すれば、数日から数週間の留学を中学校の休み期間に行えます。
家族と離れ、異国の地でホストファミリーと暮らしながら過ごす日々は、数日、数週間といえど、中学生にとっては大きな刺激になります。
将来の自分像の中に、海外で仕事をする自分を含められるようになるかもしれません。

留学の目的が「言語の習得」であれば、短期留学だと目的を果たすのは難しいかもしれません。
学校の行っている交換留学などを利用し、長期留学を行うのをおすすめします。
ただ、言語の習得はあくまで最終目標で、そのきっかけになる体験を中学生のうちにしたいということであれば、上述した短期留学でも叶えられる可能性はあります。
中学生のうちに短期留学を経験しておけば、大学生やそれ以上になった時、自主的に長期留学をする際のハードルを下げられる可能性もあります。

中学生のうちに留学する注意点

中学生を留学させる場合、保護者がついていけないのであれば、現地で子供の面倒を見る人であるガーディアンを付ける必要があります。
現地にガーディアンになってくれる親せきや保護者がいないのであれば、雇う必要があります。
これは未成年者を留学させる際の義務で、節約できる箇所ではありませんから注意しましょう。

日本語が話せるガーディアンなど、手厚いサービスを期待するのであれば、雇った際の費用もそのぶん高額になります。
子供と保護者で希望や予算を話し合い、最終的にどのようなガーディアンを雇うのか照らし合わせを行うといいでしょう。