リベラルアーツカレッジとは?

アメリカの大学はいくつかの種類があります。
大学院を併設している研究型の大規模な総合大学を始め、地域で暮らす生徒を対象とした公立のコミュニティカレッジ、私立で全寮制がスタンダードなリベラルアーツカレッジなど、それぞれ特徴が異なります。
リベラルアーツカレッジは、生徒数が2,000人程度の小規模な大学のことを指します。
総合大学では学生数が数万人という規模の大学もあるため、規模としてはとても小さな大学となり、キャンパスもそれほど大きくはありません。

リベラルアーツカレッジの多くは、学部のみで修士課程はありません。
学士以上の過程が併設されていても、修士課程までというのが一般的です。

リベラルアーツカレッジの特徴

リベラルアーツカレッジの特徴は、1年目には比較的好きな科目を履修でき、2年目に専攻を確定するというプロセスとなっている点です。
専攻を確定した後でも比較的専攻を変えやすいという点も、リベラルアーツカレッジならではの特徴です。

リベラルアーツカレッジで先行できる学科は、主に文系の学科が多いです。
しかし大学によっては、リベラルアーツカレッジでも理系の専門分野を選考できる大学もあるため、留学先を選ぶ際にはどんな専攻ができるのかを考える必要があります。

総合大学と比較して生徒数が少なくキャンパスも小さいため、在学中に濃厚な人間関係を築けるという点もリベラルアーツカレッジの特徴です。
また、キャンパスで提供されているサービスもきめ細かく充実していることが多いです。
リベラルアーツカレッジの卒業生の進路は、総合大学もしくは大学院を設置している別のリベラルアーツカレッジなどへ進学して修士課程を学んだり、就職するという選択肢となります。

知っておきたいポイント

リベラルアーツカレッジは、全寮制の私立大学が一般的です。
そのため留学する際には留学費用が高額になるケースが多いため、注意しなければいけません。
留学中は全生徒がキャンパス内の学生寮で暮らすことになりますが、教室や図書館へは基本的に徒歩で行ける距離で、公共の交通機関やマイカーが必要になるケースはほとんどありません。

またリベラルアーツカレッジは地方都市や大都市の郊外にあることが多く、勉強に集中しやすい静かな環境となっています。
都会的な刺激を求めたい人にとっては、ロケーションが物足りないと感じるかもしれません。

リベラルアーツカレッジは、カリキュラムがとても充実しています。
多くの学校で海外留学生制度を取り入れていたり、就職先や進学先についても細やかに指導してもらうことができます。
講師と学生との距離が近いという点もまた、リベラルアーツカレッジの魅力です。