留学で必要な在留届

留学先が決まったら留学するまでに様々な手続きが必要です。
たくさんの書類を用意しなければならない中に在留届というものがあります。

在留届は海外に3か月以上滞在する時に提出が義務付けられているものです。
留学先での住所が決まったら提出をして現地に到着して手続きをします。
在留届を出しておけば日本大使館や総領事館からトラブル時に援護を受けることができたり、緊急時の安否確認が行われたりするため必ず提出が必要なものです。

海外転出届との違い

似たような書類に海外転出届があります。
基本的に1年以上海外に滞在する時に提出が必要なもので、日本での住民登録がなくなるので国民年金の加入義務や国民健康保険の加入が無効になるものです。
住民税の支払いも免除されます。

海外転出届と在留届の大きな違いは日本国内で使われるか留学先で使われるかの違いです。
在留届は留学してからの所在を明確にするために提出するものであり、海外転出届は留学中の国内での税金や保険の対応のために必要になります。

在留届の提出方法

在留届は渡航先に到着したらオンラインでの提出が可能です。
外務省の在留届電子届け出システムというものを活用して提出を行います。

提出の際にはたびレジというサイトへの登録が必要です。
たびレジに登録しておくと現地の安全情報を受け取ることができます。

提出を忘れたらどうなるのか

在留届の提出は義務付けされていますが、もしも提出を忘れたからといってペナルティを受けるようなことはありません。
提出することで税金が発生したり、補助が受けられたりするものでもないので、提出をしているときとしていないときで明確に違うこともないです。

しかし提出をすることによって緊急時に安否確認をとってもらえたり、日本にいる家族に緊急連絡をしたり、という支援を受けることができます。
海外に留学中は日本では想像できないようなトラブルに巻き込まれることがあるものですし、日本とは法律も生活習慣も治安も違う場所なので同じように対応できるとは限りません。
語学力の問題もあり、トラブルが複雑化してしまう可能性もあります。

家族に心配をかけないためにも、自分自身の身を守るためにも在留届は大切なものです。
留学先に到着したら必ずすぐに届け出を提出しましょう。

留学期間が3か月以内の場合には在留届は提出の必要がありません。
しかし在留届を提出しないと所在が分からないですしトラブル時に領事館や大使館に対応してもらえない可能性があり危険です。

そこで3か月以内の滞在の場合には在留届を提出しない代わりにたびレジには登録をしておきましょう。
たびレジに登録をしておけば在留届を提出しているのとお同じような対応を受けられます。