あるあるなカルチャーショック
外国にない文化が日本にあるように、外国には日本にない文化がたくさんあります。
例えば、欧米人が挨拶のときにするハグや頬を合わせる行為は、日本ではまったく馴染みのない行為です。
各国のそういった文化を知らないまま現地に赴くと、現地の人々の行動に一瞬パニックになってしまうかもしれません。
よくあるカルチャーショックとして挙げられるのは、「店員にチップを渡す」というものです。
通常の接客とは別に、サービスや商品が良いと感じたらお店の人にチップとして料金とは別にお金を渡す文化がある国は、世界的にはあまり珍しくありません。
ただ、日本だとサービスや質を含めた料金と考える文化が根付いているので、ほとんどなじみのない文化と言えるでしょう。
特にチップを渡すのが当たり前の国だと、いくら文化を知らなかったとは言えチップを渡さなかったら「非常識」とみなされますので、事前にチップ制度がどうなっているかはチップの相場込みで調べておきましょう。
もう一つのよくあるカルチャーショックに、「政治の話をよくする」が挙げられます。
日本では、政治・宗教・野球の話は対立のきっかけになってしまうので世間話としてはNGというのをよく耳にします。
これはジョークだとしても、実際にクラスの友人やバイト先の同僚と気軽に政治の話をしたことがある人は少ないのではないでしょうか。
特に驚くべきは、民主主義の歴史が深い欧米諸国においては、たとえ支持政党が違っても気軽に友人同士で政治の話をする人が多い点です。
こればっかりはカルチャーショックを受けた、と語る日本人の留学生も少なくありません。
カルチャーショックを受けた時は
まず、カルチャーショックを受けたとしても深刻に受け止め過ぎないことが大事です。
地球にはいろんな国があり、歴史や言語、風土や気候が異なるため、文化が違うのは当たり前のことだからです。
日本はこういう文化でこの国はこういう文化というだけのことに対し、どっちの方が劣っている・優れていると決めてしまうのは、視野を狭めてしまいます。
言語を現地で学ぶというのは文化を学ぶということですから、日本とどう違うのか、どうして違うのかなどを含めフラットに学ぶ意識を持てるといいでしょう。
しかし、中には「どうしても受け入れられない」「対応できない」といった現地の文化もあると思います。
それこそ、鼻はかむのが普通ですするのは失礼と分かっていても、つい癖で鼻をすすってしまう人もいるのではないでしょうか。
そういった場合、まずは周りの人に相談をしてみましょう。
現地でできた友人であれば、それがどれだけ失礼に見えるか、問題ない範囲なのか確認できますし、同じ国に留学した経験のある先輩であれば対応策を教えてもらえるかもしれません。