香港の特徴

香港と言えば、日本人にとって上海や北京と同じくらい名前を聞く機会の多い中国の地名の一つです。
厳密に言うと「特別行政区」の一つで、この香港という地域の中に香港島や九龍という都市が含まれています。

広大な中国の中でも日本海側に面している地域のため、日本からアクセスしやすいメリットを持っています。
特に九龍は日本のフィクションの舞台としても選ばれやすい地域のため、訪問した際、日本人がイメージする現在の中国の都市に近い印象を与えてくれるのが香港の大きな特徴と言えるでしょう。
高層ビルが多く建っておりかなり近代的、かつ「異文化が混じり独自の文化を築いた都市」であることが感じられます。

香港留学のメリット

香港はイギリスが自治を行っていた時代があり、その影響から英語文化が中国の他の地域と比べ色濃く残っている地域でもあります。
そのため、英語と広東語を同時に学びたい、英語は話せるから英語が通用する国で留学をしたいという人にとっておすすめの留学先となっています。

さらに香港は、世界的に見ても高水準の教育が受けられる地域として有名です。
高水準の学びが得られる大学で言語を学ぶ日々は、意欲的に学びたい学生にとって非常に有意義な時間となるでしょう。

また、日本海側に面している立地により、東南アジア各国へのアクセスに優れているのも香港のメリットです。
留学中は様々な地域へ旅行がしたいと考えている人にとって、香港を拠点にできるのは魅力的な条件なのではないでしょうか。
もちろん日本へのアクセスも行いやすく、約4時間で到着できる立地となっています。
時差を気にしたくない、日本から遠くない地域で留学をしたいと思っている人は、香港留学を検討してみてはいかがでしょうか。

香港留学のデメリット

香港留学のデメリットとして真っ先に挙げられるのは、大学の数が少なく選考が厳しくなること、また大学の教育水準が高く勉強に追いつけない可能性がある点です。
現在は10校ほどに大学は数を増やしていますが、それでも日本と比べたらかなり少ないことが分かります。
大学が自分に合わなかったから別の大学にしたい、もう少し大学のランクを落として自分でもついていける大学にしたいと思っても、選択肢が限られてしまうのは大きなデメリットとなるでしょう。

また、使用されている中国語が広東語であることをデメリットだと思う人も、少なくありません。
中国は多民族国家ですから、国内で様々な言語が使用されています。
広東語は香港や広東州で話されている言語であり、いわゆる中国語と呼ばれる北京語と同じに見えても、実は発声や発音などが大きく異なっているのです。
そのため、「中国語を学びたい」という気持ちで香港留学を選ぶのは推奨されませんので注意しましょう。